走る特許翻訳者

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書く練習

未知の分野を「さばいて」みる

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登録して一度も取引をしたことのなかった会社から打診が来ました。
いよいよやってきた、特許翻訳の仕事です。

ですが、打診があったのは全く今まで触れたことのない分野についてでした。
期間にかなりの余裕があることから、
これはいわゆる「本当のトライアル」案件かも…と思いつつ、お受けすることに。

分野だけを見たら、今まで学習してきた「化学」「機械」とは違う分野。

全く特許も読んだこともないというものです。

(しかしこの分野のマンガは昔から好きで、拒否反応がないのは幸いでした。)

まずは日本語で書かれた類似特許を読み込んでみるわけですが

・自分の既知部分との共通項を探す
・読んだものを自分の身近なものに例えてみる
・文で読み取った内容を図示してみる

を念頭に読み進めてみます。
講座ビデオで見た映像を自分の頭で再生し、トレースする感じで。

これをやってみると目の前の明細書が
「全然違う分野だ、何をどうしよう」という部分ばかりではないことに気が付きます。

「あ、これは〇〇と通ずるところがある」
「でも〇〇とはここが違う」
「△△とこれは同じような技術で作ってるのかな」
「☐☐と◆◆は同じ原理なんじゃないかな」

というところが少し見えてきます。

 

イメージとしてはカワハギの皮を剥ぐ際、身と皮の間のすきまに自分の指を差しいれるため、

まずは指で掴める皮部分を確保した、という感じでしょうか。

 

この文章を書きながら、そういえば…と思い起こしたのですが、

プロのボルダリング選手のインタビューを見たことが過去にありますが、
「いかに引っ掛かりを捉えるか」というところがボルダリングのキモのようです。

自分の身体を移動させる際、どこに手を伸ばし、
そこに自分の体重を預けられるかを瞬間瞬間で判断し、
ポイントを見つけたら移動する。

これを繰り返して
上へ上へと昇っていく、というお話だったと記憶しています。

ボルダリング選手が見ている景色とは違うのかもしれませんが、

とっかかりを見つけるという点では、共通しているのかもしれません。

今回も「共通項」を何とか見つけられ、
類似の明細書を面白く読み進めることができました。
「機械」的な要素が多く、自分が好きな分野(物理)の知識や考え方を使い、こうかな、

ああかな?と考えつつ、調べつつ、検証しつつで読み進めました。

ただし、時間は相当にかかっています。。。今後の課題ですね。

この「共通項」探しが自分にとっては今のところ、一番楽しい作業(思考実験?)です。

 

※カワハギの画像はこちらからお借りしています。

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